カードローンとクレジットカードのキャッシング枠の違いは?
近年、「カードローン」や「キャッシング」という言葉をよく耳にするようになりました。両者とも、業者からお金を借りるという意味では同じです。ここで取り上げるのが、このカードローンと、クレジットカードのキャッシング枠の違いについて。「え?同じじゃないの?」いえいえ、同じではないのです。クレジットカードに付いているキャッシング枠、イコール、カードローンだと、勘違いしている方が結構いらっしゃるのではないでしょうか?いえ、別物なのです。
まず、カードローンについて説明させていただきますと、カードローンの歴史は浅く、この十数年で出来たものです。カードローンは言わば借り入れ専用。クレジットカードのようにショッピングや食事の会計で支払いをすることは出来ません。カードローン会社の店舗やATMなどで借り入れした額を引き落として使います。
対してクレジットカードのキャッシング枠は、クレジットカードの本来のサービスであるショッピング枠とは別に、キャッシング枠のサービスもある、というように、二つのサービスが一枚に凝縮されたものです。ショッピングや食事で、ショッピング枠を使って会計をすることもできれば、キャッシング枠で借り入れたお金を引き落とすこともできます。
借り入れ可能な限度額の点でも大きく違い、クレジットカードのキャッシング枠が50万円程度であるのに対し、カードローンは借り入れ専用ですから、500万円というように高額設定がされています。そのお金の出所としても、クレジットカードはクレジットカード会社であり、その会社との信用の関係で成り立っています。カードローンの場合、その母体が銀行であることが多く、銀行との信用の関係のため、審査はやや厳しめです。
このように、カードローンとクレジットカードのキャッシング枠には大きな違いがあります。ご自分がカードローン・キャッシングを利用する際は、両者を比べてみて、どちらが使い勝手がいいかを検討してみましょう。